歌がやってくる (玉利 麻衣子)

【『オボロケ』CAST紹介】

若さというのはつくづく、それだけで力を持っているのだなぁと感じます。
初めて玉利麻衣子と羊が出会ったのは、彼女が十七歳の夏、鹿児島公演でありました。その時大学生だった南君を気軽に鹿児島に呼び寄せ、東京にいた友人から折りよく電話があったのをいいことに言葉巧みに鹿児島に誘い、そこで「深海魚に光差すとき」という芝居を上演したのでした。むろんその頃「移動する羊」という集団は存在しなく、ただなにかしらのものを作るというそれぞれの思いだけが存在していたのです。
まさにその思いが形になった「移動する羊」
その前身公演に最初から存在していた、といえる若さあふれるメンバーでございます。集団名ともなる、タイトル「移動する羊」という芝居(もともと両方で使うつもりだったの)を翌年の春の鹿児島公演をした時にも 彼女は女優として出演していました。
高校卒業後福岡にいった彼女は二年後の春、東京にやってきたというワケですよ。
今でもあふれんばかりの若さを武器に雄たけびをあげているそのそのほとばしるエネルギーこそ、何者にも負けない魅力なのです。彼女の声は低く、そして高く、時に優しく時に強く、我々の背中を押してくれます。それはまるで歌なのです。その声は歌になり、そうして稽古場で我々を元気にしてくれます。
困った時のタマエモン。それはカマエモン(釜田可純)、カダエモン(加田斎)に勝るとも劣らない最終兵器。
そんな彼女の、若さと歌を感じにぜひ来てね。

愛川

by moving_sheep | 2006-02-24 23:42 | オボロケ
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移動する羊による稽古場の一つであり、呟きの場であり、表現の場所 物語・小説・詩・遊び


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