陽射しがね、全然違うの。
強いの。
激しいの。
シンドイの。
さすが南国です。
ま、生まれたのはもっと南の奄美大島ですけど。
でも、ですよ。
太陽に力を貰うのもまた事実で。
とはいえ太陽の下へ行くのか、それとも行かないのかは重要な選択だ。
ビタミンDには太陽必要。
だけど直接ガシガシと浴びなくてもイイでしょう?
どちらにしても自分を傷つけられると感じて距離を取るのか、力を貰えると思って浴びるのか、選択だ。
判断に迷ったけれども、実は僕はもう決めている。
「僕は美白になる!」
さよなら太陽。
僕は日陰で生きていきます。
あるいは己が太陽になるか。
ただ自分で自分を焼いてしまいそうな気もしています。
喩えです。
とにかく僕は太陽と決別します。
決めたのです。
あ…。
…日傘、買わなきゃ……。
えーと、すっかり焼けている、愛川です。
妹の今日の一言一動。
「ホン!」
上から前におろした両手を広げて、世界にホンを開いてみせた。
あるいはホンを集めたのかもしれない。
瞬間、僕は空(くう)を見つめて、世界に漂う〈ホン〉を一瞬だけ探してしまった。
「天才なのかもしれない……」
そう思う僕の横で、何事もなかったかのように彼女は歩いていた。
……天才や。
おやすみなさい。
愛川武博