移動する羊 是楽日

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移動する羊による稽古場の一つであり、呟きの場であり、表現の場所 物語・小説・詩・遊び

『夢想が聴こえる』~2024年3月13日(水):目先想創


高い場所から落ちると、高ければ高いほど、その位置まで戻ることは難しいことなのだなと、散歩しながら実感する。
空は高く、青く、雲一つない。
ちょっと前まではあの空に居たような気がする。遠く、高く、深い、その真ん中に。
底から見上げながら思う。
もっともここはここで居心地の良さがある。それが問題ではあるのだけれど。食材とお酒とハンバーガーのテイクアウトを両手で抱えながら帰宅しているイマココも、悪くないと思ってはいる。
それでもふと、空を見上げる。
思いを馳せる。
「僕らは何処にでも行ける。行こうとさえすれば」
夢想が聴こえる。
過去の誰かが言った理想は、まるで夢のようだ。
そんな僕は家に帰って、かなり、かなり久しぶりに某店のハンバーガーを食しビールを飲んで言った。
「くぅ旨いねぇサイコーだねぇ」
ちなみに後々に気持ち悪くなったのは言うまでもない。とはいえ、言うまでもないのは一部の人にとって、ですが……。ああ、聴こえる「え?きもちわるくなるんでしょ?」と言われる声が……。
そう、僕はあるチェーン店のハンバーガーを食べると気持ち悪くなるのだ。どうしても。合わないらしい。分かっているけど、食べたくなって食べた3、4年ぶりのこと。ああ、やはり合わない。合わないけれど、ついついってあるよね。分かってはいるけど、解っていない、そんなこと。
未だにお腹の中で何かが踊っている。気がする。
食べたあと、しょうがないので、僕もハンバーガーと一緒にしばらく音楽を聴きながら踊っていた。
楽しい時間であった。

ああ、いい加減、あの空に戻りたい……。


愛川武博


by moving_sheep | 2024-03-13 23:53 | 目先そうそう | Trackback