『小説に貴賤はない』~2023年4月21日(金):目先想創
本格SFなるものがある。
科学的根拠を元に、書かれたもの。
本格ミステリーなるものがある。
トリックを用い謎解きをする探偵的存在をベースにしたもの。
科学。
推理。
でも僕が読んで面白かったものは、その中で、しっかりと人間を描いているものだった。
むしろ人間が居るからこそ、SFでありミステリーであるとずっと思っていた。
僕は小学6年生の頃に読書にハマる。
ミステリー、SF、ファンタジーと移行しながら純文学も読むようになるのだけれど、どれも魅力を感じる大事なところは変わらなかった。
人間がいる。
生きている。
だからSFはむしろ人間を描くためのものだな、なんて思っていた。
そうじゃない魅力にも勿論、引き寄せられてはいましたが。
それこそ〈本格〉的な?
でもそれだとピンと来なくて。
今日、なるほど、と思ったのは〈本物〉という言葉。
僕はだからきっと本物SFや、本物ミステリーが好きなのだなと思ったのです。
そこには本物の人間がいる。
「小説に貴賤はない」
最近、とてもこの言葉を思う。
愛川武博

