移動する羊 是楽日

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移動する羊による稽古場の一つであり、呟きの場であり、表現の場所 物語・小説・詩・遊び

『思考立』~2023年2月20日(月):目先想創


ある人が言った。

「若いうちはいい。でもある時期から年を重ねるというのは失ってゆくことなんだ。どんどん私たちは損なわれてゆく」


確かに。

その言葉をきいてとても納得する。

しかし同時に思う。

「どの立ち位置に立って思考するかによるのではないか?」

と。


そうだ思考の立て方だ、そうなのだ。


実際は得る、失う、の足し算引き算なのだろう。

これは得た。

これは失った。

それでも大きなくくりでは、圧倒的に僕らは失って、失って、最後には滅びる。

確かに。


しかし物事の側面に強さと弱さがあるように、得る、失うも側面選択次第なのでは、と考えた。

得失は、自分の『強さの面をなるべく捉える思考を心がける』と同じではないのか?

例えば〈人の言う事を何でもきいてしまう弱さ〉とするのではなく〈人の言葉を全て受け入れる強さ〉がある、とするように、捉える面をどこにするかで、心持は大きく変わる。

強い弱いの捉え方。

そして強さの同時性。

それは矛盾する強さを、強さの側面思考だけを持ち続けることで、柔軟に強さだけを移動するということ。

移動する強さ。

それに倣うのだ。

移動する得(え)

つまり。

「僕は髪の毛を失ったのではなく、短髪、もしくは禿げた頭を手に入れたのだ、と、思えばいいのでは、ないか?」

である。


うむっ。


うむ。


うむ?


……………。


うむう。


……………。


何はともあれ、大事なのは思考立だ。

と考えた朝。



愛川武博



by moving_sheep | 2023-02-20 05:46 | 目先そうそう | Trackback