目先・6月5日

6月5日(水)の目先

細い三日月が上っていた。
三日月の周りに、隠れている月が見える。
大部分が隠れているけれど、そこにあることがしっかり、分かる。

昨日の〈Best memory〉の話の時に、
「散歩が好きで、空見るのが好き。」
と、記憶に残る空の話をした。

「昼間の空には何を見るの?」
と聞かれたので。
「雲。雲が動くのを見る。」
と答えた。
「夜の空には何を見るの?」
と聞かれたので、
「濃い青と、月。」
と答えた。

「星は?」
と聞かれたので、
「星は、東京ではそんなに見えない。」
と答えた。
「星は見ないの?」
と何度か聞かれて、彼は不思議そうだった。


今日も濃い青と月を見た。
星は、探さなかった。

隠れている月さえ見えるなら、きっと星もあるのではないかな…?
見えないのではなく見ていないだけなのかな?

昨日は星は出ていたのかな?
今日は、見てみようと思う。

祐子


by moving_sheep | 2019-06-06 05:50 | メソッド【目先】 | Trackback
line

移動する羊による稽古場の一つであり、呟きの場であり、表現の場所 物語・小説・詩・遊び


by moving_sheep
line
カレンダー