2011年羊稽古場 百二十日目/ラスト通しの日
思ったよりも大変だった。
思ったよりも物があった。
小さい頃から引っ越しをたくさんしてきたけれど、ここ十何年も新しい場所へは引っ越しをしていなかったので、なんとも不可思議な懐かしくて新しい気持ち、だ。
素敵、だ。
愛川です。
12月4日/最後の通しだった。
朝から衣装を合わせをし、ずっと稽古し、夕方前あたりからラスト通しをした。
ギリギリのギリギリゆえの楽しさと厳しさ。
まあ、主に僕が厳しくなってゆくのだけれど、それでも楽しくなってケラケラ笑ってしまうのは、生来の楽天さゆえか?
単純に全て同じように扱う。
楽しさも、オカシミも、焦りも、厳しさも。
あまり不安にはならない。
信じていたりする。
簡単に信じたりする。
きっとみんなは辿り着くことが出来る、と。
そのために様々をやる。
だから同時に、等価に、叱るのだ。
怒るのだ。
笑うのだ。
“2011年6年2組の仲間たち”の、終わりの始まりがスタートしたと思った日だった。