2011年羊稽古場 六十一日目

咳が止まらない。
風邪は治ったはずだが、ずっと止まらない。
夏が暑い。
それは普通か。
今は台風で涼しい。
夏は終わったのか?
いや台風は去った。
夏だ。
咳だ。
世界に響く、肺の声。
僕はその声に耳を傾ける。
風邪のような奴(加田斎談)
つまりバイキンマン。
愛川です。




7月12日火曜日、六十一日目。

かなり遅くなっての報告。

申し訳なく思っております。


加田斎と「太陽の緑」で制作をやってもらった光安紗影の三人稽古。

細野美也、やぶさか本番前ゆえ、欠席。

田中秀明、美也→愛川→秀明風邪リレーで、ダウン。


光安紗影がワークショップに参加してくれた時は、久しぶりの役者ワークショップで、なんだかまだ勘が戻らない感じだったけれど、たまに発揮する集中力から生みだされる表現が面白かった。

ただ、やはりブランクか覚悟のなさか、甘さが出る。
しかし面白かった。


7月12日のこの日はただ、ただヒタスラに面白い。

稽古場に顔を出すたびに、徐々に覚悟が出来たか、感覚が甦ってきたのか、良い場面が増えて来ていたのだが、この日は短いながらも、まんべなく良い。

いや短いからか?
それでも、表現の領域に入るのは時間かかるものだが?


さて、何故良いかと言うと、ほどよく、いい加減なのだ。
(誤解が生まれるな。つまり、力が抜けて、瞬間を楽しむことが出来るというか)

覚悟が無いな〜と思うことも時々、最初の頃からあったけれど、それでも、なんだか、面白いのだ、ね〜。

素晴らしいことだと思う。

いい加減さは実は、重要な移動先だ。

そこからしか生まれないモノもある。

もう一回言うけど、本当にいい加減ではなく、やる時はしっかりやる女優さんなのだよ。
(この日は女優さんだったね〜素晴らしい)


加田斎は相変わらず、だ。

それはつまり、少しずつ新しいものを手にいれている、ぜ。

そんなはるか前の稽古場レポート7月12日、六十一日目。

by moving_sheep | 2011-07-22 10:01 | 稽古場レポート | Trackback
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移動する羊による稽古場の一つであり、呟きの場であり、表現の場所 物語・小説・詩・遊び


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