移動する羊 是楽日

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移動する羊による稽古場の一つであり、呟きの場であり、表現の場所 物語・小説・詩・遊び

2011年羊稽古場 五十ニ日目~物語の中をゆく三匹の羊は、空を見る

最近大きな、移動をした。
その移動のもたらす意味は、僕の中では圧倒的だ。
その移動先で思うことは、「持って行けるものは自分の中に刻んだモノだけ」
そんなシンプルなことだった。
つまりそれは、孤独の覚悟。
歩く。
愛川です。



6月14日のシトラスfeat羊の稽古。
いつものごとく、細野美也、加田斎、田中秀明。

羊ベテランに初心者羊。

でもなんだかこのチームバランス、面白くて良い感じです。

モチロン、田中秀明は細野&加田についてゆくのに精一杯ですが、彼にしか出来ない、出せない面白さがこの座組に良い影響を与えています。
そして、それにしっかりと反応しながら、自分の表現にしてゆく、二人。

加田斎は二人で話し合ってから、次のレベルの入り口で、新しい「何か」を手に入れようと様々な自分を試しています。
この時点で面白いのですが、サラナル先が楽しみです。

そして、何より素晴らしかったのが細野美也です。


羊は例えて、羊を、一文字に表してみたりするのです。

心の加田斎。
体の金野潤。
技の竹内昭彦。
空の南壮彦。
白のタケケ。

その中で、羊じゃないですが、あえて、細野美也を形容するのなら、“想”

想は、モチロン想い。
その想いは、存在に向かう。
存在、それは人間。
人間の、存在の、想い。

それは物語。

そう彼女は、物語だ。

(想~思うこと、考えること、考え~/文学や芸術などの構築についての考え〈想を練る〉/仏教用語に五蘊ていう考え方があって、「想」は自分が感受したものを表象する力・作用。つまり感じたモノを形にしてゆく様なのだが/五蘊は存在の五種の原理。つまり僕らのいる世界の存在は五蘊~色、受、想、行、識で成り立っているという考え方だぜー)


彼女は様々な物語を、移動する。

僕が、彼女の知らない、僕が書いた物語を朗読する中、彼女はミッシングウォークをしながら歩くのだが、これが面白いほど様々な想いを、物語を移動する。

加田斎が最初、ついて行けない程だ。
技術に難しいことをしているのではなく、豊富なのだ。
そして明確で、ささやかで、壮大だ。

そこには人間がいて、想いがあり、物語が出現する。

抜群に面白い。

単純にスゲーなーと思う。



「いつか大きくなったら加田さんになれますかね?」
大きくなったらって、あなた・・・。
彼女は、一年前にこう言った。
ヒタスラ、うまくなることに素直な子だ。
いつでも、前を向いている。
僕は言う。
「なれるよ」


ある意味、彼女はもう加田斎を超えている。

まあ、加田斎も、さらに行くだろうけれど。

良い女優だ。




そうそう、ミッシングウォークラストは三人で、空を見上げて終わったの、さ。
そんな、タイトル。


そんな、シトラスfeat羊、五十ニ日目であった、ぜー。
by moving_sheep | 2011-06-17 22:40 | 稽古場レポート | Trackback