観劇 Arts Fusion in KANAGAWA  「リボンの騎士~鷲尾高校演劇部奮闘記~」

久しぶりに横内謙介さんのお芝居を観ました。

県立厚木高校演劇部出身の劇作家・横内謙介さんが自らの体験を基に、手塚治虫のマンガ『リボンの騎士』の舞台化に向けて奮闘する高校演劇部員たちを描いた学園ドラマです。




すごい、泣いてしまいました。

僕は高校の頃演劇部で部長をやっていて、その時に初めて横内謙介さんが高校の頃に書かれた「山椒魚だぞ」を読んで、すごく感動したことを覚えています。

高校生でこんな脚本を書けるのか、と思いました。

その横内さんが劇団をやっているのを知って、高校を卒業してから上京して、初めて横内さんの劇団の芝居をみた時に大笑いをして、すごくすごく面白かったのもを覚えています。
久しぶりの横内さんの芝居を観て、時間がたってもやっぱり面白いと思いました。

そして自分の高校演劇部時代とまるっきり状況は違うけれども、僕はなんだか昔のことを思い出しました。
笑いました。
泣きました。
この作品、高校の頃に演劇をやっていた人には特に(そうじゃない人でも、だろうけど)ココロに響くんじゃないかと思いました。
本当に全然状況は違うのですが。

僕は高校演劇が大好きだから、高校演劇的な演劇を選択しませんでした。

なんだか、特殊な文化なトコロがあるなって思うのです。
それが好きで、それが苦手で、でも僕の原点です。
それでも今の演劇って、昔より高校演劇的な劇団が増えたなーと思うことがあります。

きっとすそ野が広がっているのでしょう。
どんどん、優秀な演劇人が出てきて。


僕は今回の「リボンの騎士」を観て、なんだか懐かしい原点を観たのです。
観たというより、触れてきたと言ったほうが適切かもしれません。

価値観の違う人間がいて、若さだけがあって、想いはただヒタスラにあって、演劇があって。

それを見事に舞台にそのまま乗っかっていました。
アイカワラズ、横内謙介さんのお芝居は面白いです。
また久しぶりに横内さんの脚本を読みたくなりました。
また舞台を観に行きたいと思いました。

僕は遠くまで来たと思ったけれど、まだまだもっと遠くまで行けると思いました。

タケケ

by moving_sheep | 2011-02-27 12:05 | takeke | Trackback
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移動する羊による稽古場の一つであり、呟きの場であり、表現の場所 物語・小説・詩・遊び


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