移動する羊 是楽日

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移動する羊による稽古場の一つであり、呟きの場であり、表現の場所 物語・小説・詩・遊び

2011年羊稽古場、十二日目だってばよん

サカナが歌を歌っている。(サカナ魚、さかなー)
酢飯が僕に語っている。(酢は・・・ダイエットにいいよ)
ガリが唱えている。(ガーリガリ、くん、ガーリガリーくん)
アガリがむしろブルス・リーだ。(オチャー!!オチャチャチャチャー!)
お寿司が僕を呼んでいる。(食べて~私を食べ尽くして~!)
すしだ。スシだ。SUSIだ。寿司だー!
つまりこれは、お寿司断ちをしている禁断症状だ。
愛川です。



昨日、ヨーコ以外、4月公演出演者全員揃う。
つまり、みーみーみー&TAKEsのそれぞれ三人が集まる。

そこに見学者がきたので、作品を、脚本を持ちながらだが、発表することにした。

順番は発表通りのTAKEs→みーみーみー。


まずはTAKEs(竹内もみ×竹中勇貴×加田斎)
55分目標作品。
この作品、シンプルでいて、かなり複雑だ。
前提がたくさんあって、その中で語られる固有名詞の多さ。
すべてが前提の上でなりたっている日常の構造を借りている。
つまり、物語でありながら、不親切なのだ。
しかし、面白い。
これがTAKEsのウリである。
勿論、俳優が何処まで持って行けるかによるのだが。
そして、これから、さらに書き直しながら、もっともっと優しくなる、予定だ。
ほとんど動きをつけていないのだが、皆、動く。
その動きがあるから、面白くなる。
伝わってくる。
ワカラナイ、ワードが多々あっても、なんだか許せる。


竹中勇貴が、少し勢いがない。
表現にするために丁寧になりすぎている。
彼のマジメさが出た。
足りなさを経験する。
でも、両方大事であるから、コレでいい。
好き勝手やりながら、マジメに、勢いを持ち、表現を移動しながら、同時性の中に居るために。

竹内もみがやはり面白い。
しかし一つ残念なことがあった。
相変わらず、移動する羊、長台詞があるのだが、そのオモシロ長台詞が、役を掴むことによってむしろ一番初めに(なんかスゴイ覚悟で臨んできた稽古はじめに)出来ていた面白さに届かない。
それは、役と台詞の間に必要な、ギャップが足りないのだ。
もっと厳密に言えば、それはやはり同時性だ。
様々な同時性を抱えることなのだ。
大変だけど、覚悟がいるけれど、それが大切なのだ。
しかし、ラスト前、竹内もみの女優としての最大を観たくて用意した台詞で僕は予感する。
きっとお客様は、竹内もみの面白さと、実は激しい魂に、笑い、涙することになるだろう、と。
片鱗を視る。
それは、背景に潜む、闇だ。
ブルースだ。
魂だ。

加田斎が引っ張る。
解釈をして、解釈をしっかりと身体におとせる俳優だ。
イイカゲンで、マジメで、タノシクて、セツナクて、タンビで、カッコヨクて、カッコ悪い。
やっと移動する羊として頑張ってくれた。
つまりそれは同時性だ。
もっとも、もっともっと、行きたいのだ。
加田斎ならさらに、行く。




そしてみーみーみー(細野美也×中根道治×飯塚美雪)
55分目標作品。
たくさんの物語を移動する、物語だ。
まさに移動する羊っぽいと言える王道羊。
しかし、実はそれゆえに難しい。
どんどん移動する。
TAKEsもそうだが、しかし違いはTAKEsよりささやかな移動に見えるけれど、最大の移動をしなければならないということだ。
TAKEsはある意味移動をワカリヤスく極端にした。
だから、派手な作品だ。
しかしみーみーみーは実は逆にした。
極端にしなかった(それでも充分極端だと思われるかもしれないが)
それゆえに難しい。
それゆえに、移動するそれぞれの物語を最大限に抱えなければならない。


飯塚美雪は大舞台が似合う。
メジャー感がありすぎて、ささやかさが出ない。
どこかパラレルワールドだ(それはある意味、舞台に広がる、あの世界なのかもしれない)
もっと日常を、もっとリアルを、もっと近くにあるものを。
そしてもっとまずはイイカゲンに。
もともと、彼女が高校生ぐらいの頃から僕は彼女を観て、笑っていたのだから。
イイカゲンな位がまずは、いい。

中根道治は少し世界観を手に入れたようだ。
こ作品、中根道治が様々な移動を強いられる、のだ。
かなりの挑戦を書いている。
移動して、そこでタカミに行き、表現しなければならない。
ボヤボヤボヤッキー、化ける。
予定だ。
かろうじて稽古のたびに片鱗を見せてくれる。
このまま積み重ねて行きたい。

細野美也はシトラスちゃんだ。
4月公演「シトラスちゃんは太陽の緑」
12月公演「シトラスちゃんと6年2組の仲間たち」
その要となるべき、主人公をやるワケなのだが、じっくりとアプローチしてゆく。
しかし、全力でやらないと間に合わない。
ゆっくり、かつ魂は早く。
しかし、細野美也はやれば出来る子だ。
そのためには、ヒタスラに遊んで欲しい。
まずは、様々に自分を遊んで欲しい。


二つの作品単体でも楽しめるようになっているけど、二つ揃って、さらに楽しい。

しかしさらなる面白さを、楽しさを、まず何より僕自身が頑張らねば。

そう、心に誓う、十二日目であった。
by moving_sheep | 2011-02-16 19:44 | 稽古場レポート | Trackback