「タケケ視点俳優録」/細野美也
「ずっと羊関係の俳優さんを見てきたじゃないですか?それを役者タケケの視点からどう思ってるのか聞きたいんですけど。役者としての役者の感想を聞きたいんですけど、教えてください。だってきっと役者の視点で見た時は、違うでしょ?」
ふむふむ。
つまり役者タケケ視点で、今まで観てきた羊関係の俳優の感想を聞きたいということなのです。
今までもたまにブログに書いたり、しているのだけれど、確かに微妙にですが、違う、ような気がします。
外から観ている時に、役者視点の感想と演出家的(もしくはお客様、あるいは批評家的、たまにプロデューサー的)視点の感想と分けているような気がします。
なるほど、それならば、その要望に答えるのも意味があるような気もします。
それならば今年一年羊活動のメイン「シトラスちゃんと6年2組の仲間たち」関係の役者を自分なりに紹介しようかな、と。
というワケで「タケケ視点俳優録」
役者タケケの個人的な感想ゆえ、真実は劇場でお確かめください。
第一弾。
やはり今年一年を左右する女優さんでしょう。
細野美也(劇団やぶさか)
舞台では美しい女優さんです。
とても美しい女優さんだと思います。
舞台に立っているのを観るたびに思います。
でも日常はなんだかボヤッとしているような気がします。
いや、しています。
ボヤボヤボヤッキーは中根道治くんの専売特許ですから、さしずめ細野美也さんは「ボヤボヤミヤッキー」といったところでしょうか。
ドロンジョ様じゃないトコロが残念ですが。
しょうがないです、ミヤッキーです。
あまり色気はないです。
ちなみに中根道治くんとはなんか似てます。
演技の仕方も得意分野もまるっきり違いますが、なんか節々似てます。
そんなミヤッキー、それでも日常で瞬間、爆発的に可愛い時や美しい時があるように思います。
まるで舞台の輝きそのままに。
それは刹那の佇まい。
つまり彼女は無意識が美しいのです。
無意識が美しい女優さんは素敵な女優さんが多いように思えます。
だから彼女の無意識と意識が連動した時に、彼女はとてもとても素敵な女優さんです。
なんにも中身がないんじゃないかと思えるほどの透明感と、でも実はささやかな日常の意味を、見事に、絶妙に、世界観の中に住まわせている人です。
パッと観、彼女はファンタジーな印象を受けると思います。
実際ファンタジーな人です。
いやもうメルヘンかもしれません。
それでもその奥にある、リアルがヒョイと顔を出して、なんだか涙が零れることがあります。
そんな時は、素晴らしい女優さんだなーと思うのですが、そのヒョイは稽古場で主に見られます。
舞台じゃあまり出てきません。
ありますよ。
ありますけれど、なんだか稽古場ほど多くないし、稽古場ほど圧倒的じゃありません。
ダメじゃん!
と、お思いのあなた、そんなことありません。
僕もそう思ったりしますが、そんなことありません。ダメじゃありません。
それでも彼女は舞台に上がると美しく、面白く、カッコヨク、素敵です。
人気あります。
とくに女子に大人気です。
比較の問題です。
稽古場で圧倒的な演技を観て、感動してしまっているので、それでも素敵な舞台演技を観ても、なんだか僕は物足りないのです。
昨年暮れに初共演した時も思いました。
たぶん課題です。
きっと課題です。
本人もなんとかするって言ってました。
言っていたような気がします。
それでもやっぱりいい女優さんだなー、と、舞台ソデで観ていたのを覚えています。
しかし羊は昔から困った時の美也頼み。
といっても二回だけですが、女優さんが必要な時に、いざって時に声をかけました。
細野美也なら、素敵にやってくれるに違いない!ということで、昔からお世話になってます。
そしていつも見事に演じてくれました。
そんな6年前に、初めて羊に出た作品の台本をひっぱり出し、先日読んだらしいのですが、彼女はこう言ってました。
「書いてあるダメが、いま愛川さんに言われているダメとあまり変わってなかった〜」
変わんないんかいっ!
でもそんなことありません。
確実にうまくなってます。
まだまだ伸びると思います。
本人も言ってました。
「大きくなったら加田斎になる〜」
大きくなったら?
さらに成長する気?
そもそも加田斎?
すごい人です細野美也。
今年はそんな細野美也さんを主人公に、「シトラスちゃんと6年2組の仲間たち」を11月下旬に公演します。
それに先駆け4月7日〜10日にシトラスちゃんエピソード公演をします。
まさにシトラスちゃんに始まり、シトラスちゃんに終わる。
とてもとても楽しみです。
なにより僕がまず楽しみです。
無邪気で天真爛漫な女優魂、きっと舞台で観せてくれると思います。
まあつまり簡単にマトメルと、僕は女優として細野美也さんがとても大好きだということでした。
タケケ

