2011年羊稽古場、開始しました

ひたすら執筆を続ける。
それを現場にもっていき、演出をする。
そして俳優の出してくる面白さを、また脚本にフィードバックする。
愛川です。



1月16日から「2011移動する羊」の稽古場が始まりました。

稽古メンバーは新、羊ユニット『みーみーみ』と『TAKEs』の5人&愛川。

アップをして、ミッシングウォークする。
ミッシングウォークは役者の佇まいを裸にするので、久しぶりに集まった俳優達のすべてを見つめながらの稽古です。
歩きが始まった頃から、俳優達は全員、なんだか素敵です。
これは会っていない時に、それぞれ何かを手に入れたのか、もしくは何かをなくしたか。

特に細野美也・中根道治・竹内もみが素晴らしい。
(勿論、加田斎も竹中勇貴も素晴らしいのですが。変化という意味ではちょっと違う)
素敵だった、面白かった、美しかった、可愛かった、悲しんでいた、覚悟を持とうとしていた、辿り着こうとアガイテいた、まず何より稽古場を楽しもうとしていた。

三人の心の中に何があったかは知らないですが、ささいな変化でも(果たして彼らにとって些細かどうかも、大きいかどうかも、僕にはまるっきりワカリマセン。そして本当に何があったのかも、僕は知りません。それでも)紙一重という、決定的差で“表現者”としてソコに在ることが出来るのです。
そんな事でも、自分を変えることが出来ます。
どんな些細な事でも。
たとえ一瞬でも。
一瞬を積み重ねれば、それは時間になる。
時間は歴史になる。
歴史は、人間力になる。
人間力は、役者力になる。

でもあえて言わせてもらえれば、突き抜けた、爆発的な圧倒的佇まいでない。
迷い、探している。
いや、作り出そうとしている。
辿り着こうとしている。
発展途上の姿だ。

あがく。
意識であがく。
無意識であがく。
その中で、楽しもうとする。
いや楽しんでいる。
その佇まいが素敵なのだ。

良い俳優ばかりだと思った。

まあ、思ったので口に出しちゃったけれど。
さてさて、この俳優たちの作品は、どんな演劇になる?

というワケで、その後にチームに分かれて作品作り。
羊ユニット2チームそれぞれに書かれた作品を稽古しました。

そして短い稽古の中で、お互いの作品を観せあう。

笑った。笑った。面白かった。
もともと、11月に公演する「シトラスちゃんと6年2組の仲間たち」のエピソード公演を4月に発表しようと思い、稽古場に参加すると言ってくれたメンバーの中でさらに、4月公演に出ても良いよと言ってくれたメンバーで『みーみーみー』と『TAKEs』は構成されている。
(勿論、それ以外の人でもテキストを用意してますが)

羊エンターテイメント作品になるであろう「シトラスちゃんと6年2組の仲間たち」のエピソード公演なので、なんだかとっても2チームとも楽しめます。
こりゃーホント楽しみです。

楽しい作品にしたい。

いやいや、幸先の良い、楽しい稽古になりました。
2011年も素敵な作品をたくさん作れそうな、予感がします。
僕がワクワクしている。

さてさて、今年も移動する羊をよろしくお願いします。

ラブリバー

by moving_sheep | 2011-01-17 03:14 | 稽古場レポート | Trackback
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移動する羊による稽古場の一つであり、呟きの場であり、表現の場所 物語・小説・詩・遊び


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