藤田 祐子(演劇妄想者物語)
いやつまり美人だ。
そうつまり可愛い。
それを言うと。
「えー変な顔だって言われます!」
「ああ、確かに変な顔かもな~」
「はい!」
「じゃ変な顔界の美人だよ」
はっとして、それでも一瞬瞳をキラキラさせたりする、変な子だ。
誰もがこの作品のタイトルを聞いて妄想収集するのは彼女だと思う。
そしてそれは間違いでもない。
彼女は空白のまま妄想する。
その妄想を積み重ね、いつしか物語に組み立ててゆく。
彼女のスゴいところは良くも悪くも、ゼロだということだ。
ゼロから欠片を集めて、積み重ねてゆく、ひたすらに勤勉なところだ。
彼女は収集している。
自分を収集している。
ひたすらに勤勉に、たまに愛をなくし、立ち止まってもまた、集め始める。
いつしかそれが自分の、自分だけの物語になることを目指して。
僕らの妄想は、加速する。

