移動する羊 是楽日

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移動する羊による稽古場の一つであり、呟きの場であり、表現の場所 物語・小説・詩・遊び

僕は待つよ。ただひたすらに待ち続けるよ。最近はそれが僕の運命みたいに思えるんだ。

朝から病院に行って検査してもらっていたら、なんだか結核の疑いがあるから違う結核専門のある大きな病院を紹介されたのです。



その朝の病院でも待たされたのですが、まあ、紹介します、と言うならしょうがないと、紹介された病院に電話して確認していたら、そのまま20分近くも待たされました。
ひたすらに保留音。
でもまあ、内科医の先生と話していたら、なんだかすぐ診察してくれそうだったので、そのまま荷物を抱えて病院を移動しました。
んで受付で色々記載し待っていたら、ふと気づきました。
大きな液晶テレビのモニターに『今おおよその診察待ち時間「120分」』

ん?目をゴシゴシ。え〜と。

「120分」

僕はゆっくりと、一度待合室の自動ドアを出て、もう一度玄関から入り直し、静かにソファーに座る。そして下を向きながら深く息をつき、ゆっくり顔を上げ、液晶テレビの画面を見つめる。

「120分」

えー!?
あわあわしながら僕は、劇団からくりありあの演出にメールをしました。その結果、僕は稽古を休むことになってしまいました。

なんてこった!

ちなみにもう120分たってますが、僕の名前が呼ばれる気配はまったくありません。さすがに夜の別な稽古まで休むことにはならないと思うけど。ドキドキ。そもそも結核ならそのまま入院の恐れもありまする、と言われている。ドキドキ。一応すでに結核病人を収容する病院も紹介されている。リアル。ドキドキ。

そんなこんなで、この文章を書いている。

僕は待っている。

ずっと待っている。

だから人生をフリカエッテみる。
ただひたすらに待ち続けること、それが僕の運命みたいに思えてくる。
咳をする。
大きな静かな院内に、僕の咳がコダマする。

併設してある隣のオープンカフェからピアノに合わせた讃美歌が聞こえてくる。
入院患者によるコーラスグループ『ドリーム』による歌が聞こえてくる。
僕はそれに耳をかたむける。

この世界に雪が降る。よごれた街に今日も雪が降る

僕はなんだか中原中也の詩を思い出す。

汚れちまった悲しみに今日も雪が降り積もる

咳をする。
大きな静かな世界に、僕の咳がコダマする。

あっやっと呼ばれた!

行ってきます!
急にバタバタ。
わー。

タケケ(−0、6)
by moving_sheep | 2010-10-24 16:03 | takeke | Trackback