移動する羊 是楽日

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移動する羊による稽古場の一つであり、呟きの場であり、表現の場所 物語・小説・詩・遊び

中根 道治(超個性的怪優)

「中根君って松田優作に似てるよね」と言ったら悲鳴に近い「えー!」が女性陣から返ってきた。え?むしろ悲鳴?そう思っているの僕だけ?あれ?これは幻想なのか?芝居の本番が近づくにつれて、なんだか中根道治が格好良く見えてきたのだ。最初に出逢った頃は集中力の続かないボヤッとした感じだったので、心の中ではボヤッキーと呼んでいた(奇しくも実際、タイムボカンシリーズ{一番有名なのはヤッターマン}のボヤッキーにソックリなのだが)あまりに集中力が続かない時は心の中で、「このボヤボヤボヤッキー!」と叫んでいた。そのボヤッキーがだんだん松田優作に見えてくるとは、さすがに演出プランにはない。さてどうしたものか?でも、まあ、松田優作なら優作で、やれることもたくさんあるだろうと思っていたら、集中力がない優作だったってことを思い出した。「しまった!優作は優作でもソッチの優作かっ!」と愛川がジタンダを踏んだとか踏まなかったとか。まあソッチがドッチなのかは置いておくとして。しかし中根道治は愛川の演出に耐え、むしろ吸収し、恐るべきスピードで上達していった。どうにもこうにも、言われなれない言葉で演出をつけられ、表現の領域を求められ、たまにメモリーいっぱいになりながら、でも確実に僕の中の水を汲み取ってゆく。初めは竹内もみの比重が大きくなる作品になるだろうと思っていたら、彼ならやれるという判断のもと作品が作られた。その時に思った。あっこいつはもうボヤッキーじゃない。ましてや優作でもない。中根道治だ。中根道治という、俳優だ。思考し、感じ、反応する。ランブル羊だ。


そして僕らの夏は真夏をむかえる。
by moving_sheep | 2010-07-24 10:18 | 夏 夏 夏(トリプルサマー) | Trackback